伏見まるごと博物館(通称「まる博」)には、構想・コンセプトという側面と、活動団体としての側面がありました。
その活動団体としてのまる博に訪れた一つの転機は、まる博の創業者であり、代表を務めていた青少年活動センターのM氏の定年退職に伴う代表辞任でした。まる博は、伏見青少年活動センターの地域交流事業として同センターが事務局を務めてくれていたのですが、同氏の退職に伴い同センターは後方支援役となり、まる博は自立を促された形となりました。
2014年4月以降、新体制を整え、新代表を選出し、活動団体としての方向性を模索しながら、それぞれのメンバーの思い思いの方法で活動を続けていきましたが、事務機能のための活動資金難に加えて、方向性の違いからメンバーの脱退などもありました。こうした日々が2015年3月頃まで続きましたが、その後はほぼ活動がなく、2016年4月に団体解散となりました。
一時的にせよここに集ったメンバーは、現在もそれぞれのフィールドで活動を続けています。中書島でおこぶダイニングを営み弁天祭の篝火復活にも奔走するおこぶ北淸のK氏、伏見城研究会を引き継ぎ伏見に関する研究論文を次々と発表するW氏、ブラタモリの案内人として全国的にも顔が知られるようになったU氏、現在も年に何本もまち歩きを企画し続けるT氏、伏見の地域の日常を切り取った写真を発表し続けるY氏などなど。ぴあぴあのFもその末端にいます。
構想・コンセプトという側面のまる博は、いまなお生きています。
「伏見の発展に寄与することを目的に,伏見固有の自然,文化,産業等を,そこに暮らす人々と共に探求・保存し,まちの魅力や楽しさを発信する」
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